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「リアル」対「夢」の対決

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「リアル」対「夢」の対決

シェイクスピア劇の舞台となるものにイタリアが多い。
長い都会的な香りを持ち続けているイタリアに憧れがあったとも言われている。
多くの劇の舞台としながら、
実際にはイタリアを旅した事はなかったようだ。
『ロミオとジュリエット』は、1562年に書かれたアーサー・ブルックの
『ロミウスとジュリエットの悲しい物語』を種本として作られたという。
舞台は、もちろんイタリアの街ヴェローナ。
今も、この劇の舞台となった地を訪ねて行く人も多いという。
この劇は、取り違えによって、二人とも悲惨な死に至ってしまうという結末となるが、
もし取り違える事なく、
計った通りができていればドタバタ喜劇ともなりそうな構成でもある。
この劇の中で、ちょっと面白い存在が、ジュリエットについている乳母。
両親以上にジュリエットの事を思っている存在とも言える。
ロミオが追放となり、父親のキャピュレットからパリス伯爵との縁談をすすめられ、
ジュリエットの気持ちを知りつつ、乳母は、意外な言葉を発する。
「お嬢様は、伯爵様と結ばれるのが一番です。
本当に美しい殿方。あの方と比べれば、ロミオなどは、その辺に落ちている雑巾です」
と、”けんもほろろ”に、ロミオをコキ下ろすシーンがある。
「人生、所詮、惚(ほ)れたハれたは一時の事。
地位、名誉、財産を持っている男ほど素晴らしいものはない」と、
ジュリエットに語って聞かせるようなもの。
これは、大恋愛という夢の世界から一気にリアルに落とす言葉でもある。
これで、「あ~、そうですね。それが一番ですよね~」とジュリエットがひとこと言えば、
まったくの喜劇となってしまうが、
この場面、第三幕第五場から悲劇の道を歩んで行く、
意外に大きなシーンの一つでもある。
人の人生も、振り返ってみれば、時に大きな転換を示すような場面がある。
何でもないような、一つの出来事が、人生を大きく決めている事があるのかも知れない。
そう言えば、あそこから、自分自身の人生の喜劇は始まっていたのだと、
思い当たる人生の1シーンも思い浮かんでくる...
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